ラスト・フレンズ 終了 だらだら書いてます その1

うま〜くまとめました、浅野妙子。さすがです。
毎回の冒頭シーンの独白は、特に美知留の独白は、最終回の手紙に繋がるわけか〜。納得。しかもずるいよ(笑)しかしそれがシナリオの、妙。さすがです。

さすがといえば、上野樹里
彼女はホンモノもうなるほどFTMをかなりお上手に演じていました。
歩き方、困ったときの表情、社会にやや不適応気味な言動・・・。拍手です。
もちろんホンモノのFTMにしてはやはりいろいろな意味での線の細さがあり、自我の強さがありませんが、いえいえ、十分でございます。そういう人に会って役を作っていったのでしょうか?想像からだけだとしたら、正しいと思います。似て非なるビアンでなく、FTMを演じていたと思いますよ。

地味だけど頑張った、瑛太
派手なシーンもなかったけど、かなりの存在感を落としてくれました。
ゲイではなく、Aセクともまた異なる心の状態を常に持つ、静かで正しい男をきちんと演じていました。
好感もてます。役柄としても、俳優としても。
あるブログでは、『瑛太にそういう役を演じさせ、DV野郎にボコボコにさせて、ゲイの心をがっつり掴んだ』的なことが書いてあるブログが割とたくさんありますが、まぁ、確かにそうかもしれないですね。今度聞いてみますが。ただ、彼が、ゲイだけでなく、ノンケの女の子のハートも、特に年上女のハートを掴んだことも忘れてはいけないでしょうな。
ただ、あんなのが実際にいたら、間違いなくみんなゲイだと思うだろうな。あるいは
ゲイであってほしいとかね(苦笑)

何はともあれ天晴れだ、水川あさみ
普遍的なノンケ、しかもCA、世の中じゃ男には苦労しない種族。あのシェアハウスの中で唯一社会適応性を持っていた人。もちろん恋愛に対しては人並みの感情の起伏がある、ドラマにありがちな、能天気CAとはちょっと違って、割と普通のOL的な役柄。世の中のOLさんたちは、もしかしたら美知留よりもエリに自分を投影していた人が多かったのかもしれないね。
それと、ひとつ言いたいのは、割とわたしなんては、エリみたいな、ノンケさんを好きになってしまうことが多かったなか〜(笑)間違っても長澤まさみみたいなのはまたいで通る。このことは、わたしだけでなく、わたしの周りのFTM寄りびあんは言ってます(笑)

そしてそして、やっぱり救われないのが美知留、長澤まさみちゃん。
はい、いろんな意味で救われません。自殺なんてしたDV彼のことなんて、触れたくないのでここでは触れませんが(とはいえ、ジャニ君、非常に良かったと思います)、む〜、それはないよな〜って思うのですよ、腹の子。
役柄的にも、演技的にも、彼女は損をしました。
周りがうますぎた。彼女に比べて。


ただ、このドラマの救いは、やはりシナリオがうまい。
自殺なんて、本当はタブーな演出だけれど、そこはう〜ん、ギリかなとは思うけど、瑠可とタケルが台詞で罰しました。ちょい軽めだけどね。そこはちょっと気にはなりますが。


FTMが語る『夫婦』という関係。
そこには本当の夫婦が考える『夫婦』とは距離があるかもしれない。
しかしながら、それは、子供作ることができないる瑠可が、自分の今後の人生を考えたときに、自分が作ることの出来る、最大限の理想の『夫婦』ったのだと思う。
わたしもそう思う。

友達・・・ゲイにとって、おそらくもっともツライ関係、言葉でもある。
好きな、愛する人に言われたくない言葉の一等賞。

このドラマの失敗は、長澤まさみが、想定した以上に大根だったことと、タイトルでしょうな。