Mの悲劇 略して「えむひげ」らしい。

tauk2005-01-24

今回は前回に引き続き安藤衛(稲垣吾郎=ゴローさん)が堕ちていく様子と多少の背景の描写。
相原美沙(長谷川京子ハセキョー)の巧みな(?)罠に見事にバンバン外すことなくあほなくらいにはまっていく。ついでに衛の婚約者で社長令嬢で普通のOL島谷有紀(岡本綾=オカアヤ)もじゃんじゃんはまっていく。入れ食いですわ。
衛は美沙の出現や日々降りかかる災難に動揺してかつての冷静さや用心深さを失いつつある。でもただ「失いつつある」ことがその「災難の時」にしか描かれてないんだよな。というよりは「災難の描写」=「ハイ、今まさに自分を見失っていっていま〜す」てな感じ。日常の中で衛が美沙や災難への脅威を強くしていく感じがあんまり感じられない。次から次へと災難が起こるからか。訳も分からないうちに巻き込まれていくのを描きたいのだろうけど、ボルテージがずっと変わらない。

美沙の借金取り(?)に襲われて挙句不法侵入でまたも連行されてしまい、専務(伊武雅刀=イブマサ)から警備課への辞令を受けるシーンは、なんだか間が抜けていた。衛に切羽詰った感じがしなかったし、二人のやりとりにはコミカルな空気さえあった。初回の冒頭シーンと同じ空気。
故意にそう描いているのかどうかよく分からないが、そんな空気はいらないんじゃないのかなとも思う。せっかく作り上げた緊張感がそこでぷつっと切れてしまう。

衛が美沙に海辺で土下座して謝るシーン。
いかに衛が自分のことしか考えてないかが分かる。ただひたすらに頭を下げる衛に。
彼は別に美沙のピアスを海へ投げ捨ててしまったことに対して謝っているわけではない。電話に出ないことに対してでもない。どうにかこうにか自分に害をもたらしてくれるなとばかりに必死に謝ってるだけだ。
何に対して謝っているのかという自覚がなければ、謝られている方としたら余計に腹が立つ。
更に衛は美沙の彼(柏原収史=カッシュー)の顔を覚えていないときた。(海辺のシーンとホテルでのシーンの間にどうやら美沙は彼のことを少し衛に話したらしい。どこまで話したのかは分からないが)
で、とうとう美沙は本気になって衛の「すべてを奪う」ことを決めた。
自分の悲劇を演出した(であろう)男に復讐を誓う美沙の顔は良かった。

今回はなんだか衛の無防備さが目立ったな。動揺してるのはわかるけど、迂闊というか。美沙の提案「私を母親(吉行和子=ヨシカズ)に婚約者の代役として紹介する」ことに乗ってしまうし、不法侵入でまた連行されたり、財布まで取られてカードを使われてしまったり。
「自分の身は自分で守る」という彼の信条はどうなってしまったのか?

そういや、有紀の元彼なのか?ガードマン(成宮寛貴=ナリヒー)
その辺にも美沙は目をつけて脅かしにくるのかな?
成宮とも手を組んじゃうとか。
でも孤高に復讐したほうがかっこいいよな。
でも既に吉岡美穂(ヨシミー)にも協力してもらってたしな。どういう関係なのかはまだ不明だけど。
え?元彼の妹とか?

ちょっと疲れ気味だけど、来週もまた見る予定。

「えむひげ」て・・・誰か言ってる???

注意】()内の略称は、すべて誰もそんな風には呼んでません。